2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧
少数派。 多様化が進む中、少数派の意見が目に付くようになった。 主にSNSの普及で、自ら情報の発信者となることにより、かつては表に出ることのなかった情報が溢れている。 目に付く、という表現から察するに、私個人としてそのような少数派の意見に対し快…
さて、私がまだ中学3年生の頃の話です。 臨時講師として、国語の教科を受け持つ先生が赴任しました。 仮に桜井としましょう。 そんな夢想の物語を、壮大なスケールで描き出すため、私は見えてるものを見ようとして望遠鏡を覗き込んだのです。
水ぶくれは潰さない方が、溜まっている体液が組織を回復させるので治りが早い。 というデマを信じて放っておいた水ぶくれはいつまでも治らず、本能に従いブヨブヨの皮をベラっと剥がし、周りの細かい皮もちゃんと手入れすると、ツルツルの綺麗な新しい皮膚が…
電車。 人文名(人が作り出した文明)の最高傑作。 人文名とは、私が今作った造語だ。 いつしかセンター入試の国語のテストでこのワードが現代文のテストに採用される日を願うばかりだ。 さて、こんな問題を出された国語教師はこう思うだろう。 「こんなふざ…
くたびれたタイヤはころころと転がり、やがて倒れた。 ゴムの弾力は失われ、渇いたひび割れの中に砂利が詰まっている。 こんな具合に、私は疲れ、果て、眠る。 また体を起こした朝に向けて、ころころと進む。 いつ終わるとも知れない明日を待ち、いつ終わる…
今日は私の好きな音について共有する。 人間には共通して、快感を覚える音というものが存在している。 例えば、緩衝材として使われるプチプチを雑巾を絞るようにして一気に破裂させた時の、 「ブバチバチバチビチパチッ!」 という、音。 寒い冬の朝、霜が降…
あなたは寝るときに何を来ているだろうか。 もうこの季節になると、パンツ一丁では風邪を引いてしまうでしょうね。 おそらく、パジャマを着て寝ている人が多いのではないだろうか。 パジャマ。 語源は「パン・ジャメル」というポルトガル人が、1880年に寝間…
夏が終わり、秋風が吹く頃。 ひとりの老婆の右手の甲に、一匹の蚊が留まっておった。 こんな季節に珍しいもんだと、その老婆は思った。 これから冬が来れば、この蚊も長くは生きられまい。 そんなことを考えているうちに、小さな蚊はお腹を赤く膨れさせ、ふ…
前回までのあらすじ 私は生まれた時からピスタチオ。 殻が割れていないピスタチオ。 真っ暗な闇の外からは、殻の割れていないピスタチオは、即ゴミ箱行きと言われている。 そして、ついに私はピスタチオを食べているある男の手の中に! ピスタチオ、ラブ。そ…