毎日がスペシウム光線ビビビッ!
私は先日、9月8日をもって27歳となった。
豪華な食事に、美味しいシャンパンと素敵なプレゼントでお祝いをしてもらい、実に素晴らしい時間を過ごすことができた。
人に祝ってもらうというのは、本当に恵まれていることだ。
感謝をしなくてはならない。
さて、私は誕生日も仕事だったのだが、あることに気付いた。
とある書類には私の誕生日が記されている。
当然といえば当然だが、特別な日であることも確かで、やはりどこか嬉しい。
他には、買い物したレシートにも。
その日、すべてのレシートには私の誕生日が記されていたのだ。
その日が私の誕生日であることを知らない人からすれば、ただの日常の一部、忘れ去られた日であったのだ。
そう思った時、毎日がそうなのだと知った。
おそらく、毎日人間は生まれている。
毎日、誰かの誕生日だ。
毎日、誰かも同じ理由で、密かに嬉しい気持ちで胸を躍らせているのだろう。
きっと今日も。
そう思った時、私の何気ない日常も知らないところでは大きな幸せをはらんでいるのだと悟った。
知らない誰かのささやかな幸せに思いを馳せる。
そしてその誰かの幸せを陰ながら願う。
毎日は幸せを祈る日々となり、私もまた、誰かに幸せになれるようにと祈りを捧げられているのだと思える。
毎日、本当はめでたい日なのだ。
明日が来ることにうんざりしてしまうこともあるだろう。
大きな失敗でブルーな気持ちになる日もあるだろう。
しかし、今日は誰かの誕生日。
それは、忘れていた大事な人の誕生日かもしれない。